外反母趾

外反母趾

足の親指の変形によって症状が引き起こされる代表的な疾患が「外反母趾」です。ここでは、外反母趾の症状や原因、当院で行う治療方法についてご紹介いたします。

外反母趾

足の親指の変形することによって見た目が気になったり、痛みによって歩行に支障が現れてしまう事があります。この時考えられる代表的な疾患が外反母趾です。痛みが気になる方もいれば、痛みはなく見た目が気になる方など、いくつかのパターンで症状が引き起こされます。このページでは、そんな外反母趾についてご紹介いたします。

外反母趾

外反母趾 まず問題となるのが、どうなっていたら外反母趾と診断されるかです。基準としては、母趾基節骨軸と第一中足骨軸の角度が15度以下が正常範囲とみなされます。この角度が20度未満が軽度、20度から40度までが中等度、40度以上が重度の外反母趾と診断されます。40度以上角度がついている場合には手術の適応とされることもあります。整形外科であればレントゲンにて関節の角度を測り外反母趾かどうか、さらにはどがの程度の状態かを確認されます。当院では、骨格の位置を確認しながら角度を測り今現在の状態を把握します。また、角度が強くなればなるほど関節の亜脱臼も起こってしまう事があります。このように関節に変形が見られ角度がついている場合と変形はごく軽度で関節部分等に骨性隆起が形成されることによって角度がついているように見える場合の2つのパターンがあります。

 

 痛みに関しては角度と比例するとは限らず、角度が軽度にも関わらず痛みが強く現れる方・角度が中等度以上にも関わらず痛みがそこまで強くない方などもおられます。靴を履いて歩いていると痛みが現れやすいですが、変形が進行していく段階ではそれに加えて何もしていない安静時でも痛みが伴う事があります。どのタイミングで痛みが現れているかは是非一度確認してみてください。

外反母趾の原因

外傷

 特にスポーツをされている方で報告されることがあるのが、外傷後に外反母趾の発症が認められたケースです。それまで外反母趾は問題なかったにも関わらず、スポーツ中に母趾の靭帯損傷が生じた後に外反母趾の発症が認められたような症例が報告されております。このような場合には明らかに外傷によって誘発された事が考えられます。スポーツ自体では、外反母趾の発症頻度が高いとはされていません。

歩き方の問題

 当院では外反母趾のお悩みの方の多くがこの問題を抱えていると考えている「歩き方の問題」です。外反母趾が発症している方の場合には、正しく歩けているかどうかも確認する必要があります。特に、靴の踵が外側からすり減る・足裏にタコや魚の目が出来ている・ふくらはぎが疲れやすいといった項目が確認出来る場合には要注意です。外反母趾発症の要因に歩き方の問題が考えられる時には、いくら良い靴やインソールを買ったとしても一時的なしのぎにはなるかもしれませんが根本的な改善には繋がりません。ひどい場合には悪化してしまう可能性もあります。

合わない靴

合わない靴 ヒールのある靴はどうしても重心バランスが崩れてしまう立ち方・歩き方になってしまいます。また、パンプスや革靴のように先が細くなっている靴の場合にも、どうしても母趾には外側からの圧力がかかり続けてしまうため変形が起こりやすいと言えます。その他に、大きめの靴・小さめの靴・サンダルのように脱げそうになる靴・ローファーのように底が硬い靴など、足にとって問題になりやすい靴はいくつかあります。それを履いたら=外反母趾ではなく、元々の歩き方の問題がある上に合わない靴を履くことによってより外反母趾の発症に繋がりやすくなる事が考えられます。

当院での外反母趾治療

片足2200円 両足4400円

 

アクティベーターメソッド 実際にご来院いただく中で重心位置異常が認められる方が多くおられます。そのため、当院では重心位置異常の修正を行うための当院オリジナルのテーピング療法を行っております。また、足には小さい骨が配列していますが重心位置異常が起こることによってこれらの骨の位置関係にも問題が生じてしまう事があります。それらの修正を同時に行うためにアクティベーターメソッドと言われる矯正方法を用いてより効果的にアプローチを行います。どちらも痛みの伴うことの無い安全な治療法ですので、ご安心ください。

セルフケア

足の筋力アップ

 外反母趾の方の多くが足のアーチの構造に問題が起こっている事が認められます。アーチの構造を復活させるためにも足の筋力アップは課題となるため、足の指のグーパー運動や足の指でタオルを掴むような運動は是非行ってください。この時に重要な事は、回数を出来るだけこなすことではなくしっかりと力を入れているかどうかのポイントです。

アイシング

 歩いた後に痛みが現れている方や患部が赤く腫れている事が確認出来る場合には、アイシングをするようにしてください。特に靴を履いて歩いた後に痛みが現れている場合では、靴と摩擦を起こし炎症が引き起こされていることから痛みが現れている事が第一に考えられます。そのため、患部をしっかりと冷やして炎症を引かす事で一時的な痛みの緩和に繋がります。ただし、凍傷には気を付けて冷やすようにしてください。

足に合った靴を履く

 外反母趾でお悩みの方はどうしても靴との摩擦を減らそうと大きめの靴を履かれている事があります。しかし、大きめの靴を履くと中で足が動いてしまうため重心位置がぶれてしまい、その分外側に体重がかかったり足の指を曲げた状態になったりと余計に足に負担がかかります。それ以外にも、靴底が硬い靴や柔らかすぎる靴も足にとって良くないとされています。足底のアーチの構造がしっかりとしていればご自身の力で着地の際のショックが吸収できますが、外反母趾の方はアーチ構造が崩れている事があります。その状況ではショック吸収機能があるタイプの靴を履かれる方が身体にとっての負担も少なくなります。是非ご自身の身体に合った物を選ぶようにしてください。