自律神経失調症

自律神経失調症

現代社会において急増している自律神経失調症。どのようなバランスの崩れ方をしているのか、どのような時に自律神経失調症とされるのか。ここでは、自律神経失調症についての説明と当院の自律神経失調症に対する治療方法についてご紹介いたします。

自律神経失調症

現代のストレス社会において、「自律神経失調症」や「自律神経」という言葉をよく耳にするようになってきたように思います。実際、多くの方が悩まれており当院へもご相談いただくことが増えております。しかし、自律神経の問題を指摘されてもどのように治療したら良いのか?どのような対策をすれば良いのか?で悩まれている方も多くおられます。そもそも自律神経とは何か?どのような症状が現れるのか?も知りたいという方もおられるかと思います。
 ここでは、自律神経失調症について、当院で行っている自律神経失調症に対しての治療方法についてご紹介いたします。

自律神経失調症について

自律神経分布図 自律神経は、交感神経と副交感神経の二つによって様々な身体の内部の働きを一定に保つように働いています。例えば、呼吸や循環、胃や心臓といった内臓の働きなど私たちが自分の意志でコントロール出来ない生命維持に必要な調整を全て行ってくれています。しかし、何らかの原因によって交感神経と副交感神経のバランスが崩れてしまうと身体に様々な症状が引き起こされるようになります。自律神経失調症の大きな特徴は、症状が現れたため病院で検査をしても器質的な異常(解剖学的な問題)が見つかることはなく、機能の問題として症状が引き起こされていることです。そして、症状も胃腸の調子を崩す方もいればめまいが引き起こされる方もいるなど多岐にわたります。自律神経の問題が起こると支配領域のどこに症状が現れても不思議ではないため、症状は人によって大きく異なります。どのような症状が現れるのかは体質であったり、日常生活問題がどのような影響を及ぼしているかによって異なるのではないかと考えられます。

 

自律神経バランスの崩れ方
・交感神経機能が強すぎるタイプ、弱っているタイプ
・副交感神経機能が強すぎるタイプ、弱っているタイプ
・交感神経と副交感神経ともに全体の機能が弱っているタイプ
があります。そのため、どのタイプかによっても症状の違いが現れます。ご自身がどのタイプなのかによって治療やセルフケアを変える必要があります。実際に治療を受けられる場合には、ご自身がどのタイプに当てはまるか自律神経のバランス測定が出来るところを選択されることをオススメします。

自律神経失調症で引き起こされる可能性のある症状

 

〇過敏性腸症候群
〇めまい
〇頭痛
〇慢性疲労症候群
〇うつ病
〇パニック障害
〇睡眠障害
〇起立性調節障害

自律神経失調症の方が注意した方が良い事

 自律神経失調症の根本的な原因については分かっていない点が多いですが、悪化の要因はいくつか挙げられています。これらの点は自律神経失調症でお悩みの方はもちろんのこと、そうでない方でも一度は不調を感じられたことがあるような問題が言われています。

環境の変化

 近年は季節の変わり目問わず、寒暖差が激しくなっています。このような外部環境の大きな変化は、体内の環境を一定に保ちたい自律神経からするとともても大変な負担がかかっていると考えられます。また、それ以外にも引っ越しや進学・就職・転職といった身の回りの環境の変化においても自律神経には負担となっている事が多々あります。そのため、気温といった環境・身の回りの環境の変化がある時にはいつも以上に注意が必要となります。特に春先の気温が上がっていく中での寒暖差は自律神経失調症の方にとって最も辛い時期になる事が多いです。

ストレス

 現代においてストレスと無縁の方はおられないのではないでしょうか。そのぐらい多くの方がストレスの感じている場面は日常生活の中で沢山あると思います。自律神経失調症の症状がそのようなストレスを感じる場面・場所によってより引き起こされてしまう事があります。例えば、今からトイレにすぐいけない環境に身を置くと思うと、それまでトイレに行きたいなんて思っていなかったのにトイレに行きたくなった経験はありませんか?これはあくまで軽い例え話ですが、ひどい場合には電車に乗れなくなってしまう・会社や学校に行くと症状が強くなるなどの症状が現れ日常生活に支障をきたしてしまいます。

自律神経失調症かな?と思ったら・・

器質的な問題がないか確認

受診 頭痛やめまい、腹痛などの症状が現れインターネット等で調べてみて自律神経が絡んでいるかもしれないと思われている方もおられますと思います。しかし、何らかの疾患によって引き起こされている症状である可能性も否定出来ないため、まずはそれぞれの症状に対応している診療科に受診していただくことが大切です。例えば、頭痛やめまいであれば脳神経外科、腹痛や便通異常であれば内科などです。これらで実際に器質的問題が認められるとそれらの治療を行う事によって症状改善の可能性が考えられますし、このような場合であればいくら自律神経の治療をしたとしても症状が改善する可能性は低いです。ですので、まずは器質的問題によって症状が引き起こされていないかを確認するようにしてください。

セルフケア

 器質的な問題もなく自律神経の疑いが強くなったところで、影響を与えるような問題は出来るだけ避けるようにしていただくことをオススメします。例えば、日常生活での生活リズムがバラバラな場合には、可能な範囲で同じ時間に寝て同じ時間に起きるような生活リズムを心掛けていただく事が大切です。また、自律神経の問題と聞くと多くの方がゆっくりとするようにされることが多いのですが、軽度の運動をしていただくことをオススメすることがあります。めまい等の動けない状況では無理をしないようにしてください。しかし、日常生活で注意をしていても症状が改善しない場合には何らかの自律神経に対しての治療を始めていただく方が良いと考えております。症状の継続期間が長くなればなるほど改善までの時間も必要となります。

当院での自律神経失調症治療

自律神経失調症治療 一回 6600円

 

鍼灸治療 当院で行っている自律神経失調症治療は、東洋医学的鍼灸治療・磁気刺激療法・整体療法を症状に合わせて選択し治療を行っております。
治療初期は今現在の自律神経のバランスを測定し状況を把握した上で、東洋医学的鍼灸治療と磁気刺激療法を合わせて選択します。そのため、初回は指尖式心電図による自律神経バランス測定を行い、今の自律神経の乱れがどのような状態なのかをデータとしてとります。自律神経に問題があるとなると多くの方が副交感神経の働きが落ちているように思われているようですが、人によって異なります。例えば、特に自律神経の中心となる頭部への血液循環や東洋医学的な体質改善などを目的とした鍼治療を行います。整体療法は治療初期に選択することはありません。理由として、整体療法では血流の改善をかけることは難しいです。