生理痛

生理痛

月経期間に様々な症状が現れる事が多く、周期的に辛い思いをされている方がおられます。生理痛の際に考えられる原因、症状、当院で行っている治療方法についてご紹介いたします。

生理痛

月経期間に何らかの症状に悩まされている方が多くおられます。現代女性の約80%が何かしらの症状があると言われ、また月経前症候群(PMS)といった疾患として悩まれている事もあります。そのため、月経期間には何らかの症状が現れるものと思われていますが、本来は症状が現れない事が通常です。月経の周期は25~38日と言われており、このペースで考えると月に一回は何らかの症状に悩まされていると考えられます。多くの女性は薬によって症状を耐えておられますが、常用することによって薬の量が増えていったり効かなくなってくるなどの問題も起こってしまいます。ここでは、現代西洋医学・東洋医学から考えられる生理痛の原因、当院で行っている生理痛治療などをご紹介いたします。

西洋医学的生理痛の原因

器質性月経困難症

 器質性とは何らかの解剖学的問題が考えられるため、疾患性の問題によって生理痛が引き起こされているパターンです。例えば、子宮筋腫や子宮内膜症、チョコレート嚢胞などの様々な疾患の問題が挙げられております。これらの疾患が認められた場合には、婦人科において疾患に合わせた治療を受けていただくことが最優先となります。

機能性月経困難症

生理痛 解剖学的に何も異常が見つからないけれども月経の際に生理痛などの症状が引き起こされているパターンです。ホルモンバランスや循環障害といった自律神経バランスの乱れ、冷え、更には骨盤の歪みなどの様々な要因が言われています。月経前の3~10日前から身体的・精神的な何らかの症状が現れる方もおり、その場合には月経前症候群(PMS)と診断されることもあります。このような何も疾患が見つからないにも関わらず生理痛によって様々な症状が現れ日常生活に問題が引き起こされているような状態に対しては、東洋医学的アプローチや整体療法が効果的と考えております。

東洋医学的生理痛の原因

 東洋医学においても症状によって病態が分類され、それに合わせた治療を行うことによって症状の改善を目指すことがあります。西洋医学においても様々な原因や疾患が挙げられますが、東洋医学においても同様に人によって体質や問題が異なります。西洋医学でいう疾患名が東洋医学では病証といい、生理痛に関してもいくつかの問題が挙げられます。

気血両虚(きけつりょうきょ)

 その字の通り、気と血が両方とも不足している状態を表します。エネルギーが不足していることによって血液循環にも影響が及び、生理痛が引き起こされると考えます。このタイプでは、月経の終り頃にかけて症状が強く現れる事が多く、月経期間は2~4日間とやや短めになっている方がおられます。症状としては、イライラしやすい・腰から下腹部にかけて症状が現れやすい・皮膚が乾燥しやすい・立ち眩みやめまいが起こることがある等があげられます。

肝鬱気滞(かんうつきたい)

肝鬱気滞 気が流れることによって血が運ばれます。この気の動きを促進させる働きが肝にあるのですが、何らかの原因によって肝の働きが悪くなると気の流れも悪くなってしまい、様々な症状が引き起こされるようになります。このタイプでは、月経の際に頭痛やお腹の張りを感じることが多く、イライラや暴飲暴食などの傾向に走りやすいとされています。

気滞血瘀(きたいけつお)

 気の流れが更に滞り血の循環が悪くなった状態です。このタイプでは、月経の最初の期間に刺すような痛みや強い痛みを腰や下腹部に感じる事が多いです。また、生理期間も長くなりやすい方もおられます。

寒邪実勢(かんじゃじっせい)

 人の身体に影響を与える因子として、寒も一つだと考えられています。その字の通り、冷えによって循環障害が引き起こされているパターンを指します。月経期間は6日からとやや長めになる事が多く、周期についても30日以上になる方が多いです。このタイプの特徴としては冷えを実感されている事がほとんどで、生理前から特に下腹部や下半身の冷えで悩まれている事があります。ひどい場合には冷えによって中々寝付け無くなる方もおられます。

生理痛治療について

生理痛治療 一回 5500円
(初回時、自律神経バランス測定を行った場合には初診料4400円が別途必要となります)

 

 器質性月経困難症のように子宮内膜症や子宮筋腫といった疾患による生理痛の場合には、婦人科での治療が最優先となります。ここでは、それらの疾患が何も見つからないけれども症状が現れているような場合に東洋医学的治療・整体療法・交流磁気治療が効果的と考えて症状に合わせて選択し治療を行っております。

鍼灸治療

 自律神経バランスの乱れが確認出来た場合や血流障害の症状が強い場合には、東洋医学的鍼灸治療が効果的と考え選択しております。また、東洋医学的な体質改善を目的とした場合にも鍼灸治療を選択いたします。鍼灸治療は4000年の統計により確立された医学です。解剖学的に何も異常が見つからない状態においても、東洋医学的に体質などの問題によって改善のポイントが見つかる事があります。状況に合わせて使用するツボやポイントを考えながら治療を行います。

こんな方にオススメ
・婦人科等で何も異常が見つからなかった
・自律神経の乱れも気になる
・頭痛などの症状が現れている方

整体療法

整体療法 骨盤の歪みや姿勢の問題において骨盤内の血流障害が引き起こされた際には、骨盤内臓器である子宮や卵巣に関しても影響が及ぶ可能性が挙げられます。骨盤の矯正を行うことによって骨盤内の循環を改善させることを目的に整体療法を行います。当院で行っている骨盤矯正・姿勢矯正はバキバキさせることの無いSOT療法と言われる矯正方法で行っております。

こんな方にオススメ
・月経期間やそれ以外の時でも下半身のむくみが起こりやすい
・骨盤の歪みが気になる
・慢性的な腰痛がある方